ガレリアXTは2016年にも「ガレリア XT(GALLERIA XT)は本格タワー型ゲームパソコン。本体の迫力も中々です」で紹介したことのある人気ゲーミングパソコンです。
時間とともに内部はパワーアップしていますが、約4年前から売上トップクラスを維持しているのは基本的な構成と価格のバランスが優れているからです。
例えばグラフィックス機能は2016年にGeForce GTX960だったものがGeForce GTX 1660 SUPERになったりしていますし、ストレージもSSDに進化しました。
今回ドスパラさんから実機をお借りできたので、詳しくレビューしていきます。
目次
ガレリア XT(GALLERIA XT)の特徴
- 静音パックまんぞくコース標準装備
- SSD+HDDで高速化と大容量化を同時に実現
- ちょうど中間あたりの価格帯(129,980円+税)でコストパフォーマンスが良い
主要スペック
モデル名 | GALLERIA XT |
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | インテルCorei7-9700F(3.00GHz-4.70GHz/8コア/8スレッド/内蔵グラフィックス非搭載) |
メモリ | 16GB DDR4 SO-DIMM (PC4-21300/8GBx2/2チャネル) |
グラフィック機能 | NVIDIA GeForceGTX1660 SUPER 6GB |
SSD | Intel 512GB NVMe SSD |
ハードディスク | 2TB HDD |
CPUファン | 静音パックまんぞくコース |
電源 | 500W 静音電源(80PLUS BRONZE) |
光学ドライブ | 無し(※カスタマイズで追加可能) |
保証
- 1年間の無償保証【無料】有料の延長保証もあり
- 初期不良対応期間を延長【無料オプション】
- 修理代金無料のセーフティサービス【有料】
ガレリアXTの強みをチェック
ガレリアXTは個々のパーツ性能を高めるというだけではなく、パソコンとして総合力を高める構成になっているのが特徴です。
静音パックまんぞくコースが標準装備
静音まんぞくコースは、静音性と冷却性能を同時に向上させるオプションです。
超大型ヒートシンクを採用するためガレリアXTのようなタワー型パソコンに最適です。
静音性 | 低速回転ファンを採用し動作音を大幅に低減。大型ファンなので風量は落ちません。 |
冷却性能 | ヒートパイプを使った大型ヒートシンクを搭載。ノーマルCPUファンとは存在感が違います。 |
パソコンの動作音のほとんどがファンの音です。
ガレリアXTは風量の大きいファンが採用されているのでファンの回転数が多くなりすぎず耳障りな音を抑えます。
またゲームなどで負荷が上がってくると発熱量も大きくなり、一時的に性能が下がったりすることもありますが、冷却性能を高めることで安定した動作を確保します。
SSD+HDDで高速化と大容量化を同時に実現
プログラムはSSD(ソリッドステートドライブ)に任せ、記憶はHDD(ハードディスクドライブ)が受け持つシステムです。
SSDはHDDと違い、回転部分などを持たないので読み書きが圧倒的に速いのが特徴です。
その代わり容量は同じコストで考えるとHDDが有利。
2つの良いところを組み合わせて利用できるのがガレリアXTです。
SDD容量が500GBもあればウィンドウズの基本ソフト以外にも多くのソフトをインストールできますし、2TBのHDDは容量の大きいゲームデータや動画の保管にも適しています。
コストパフォーマンスが良い
ガレリアXTはドスパラのゲームパソコンシリーズの中でちょうど中間に位置します。
最高峰モデルは30万円以上しますが、手の届きやすい範囲で購入できるのはガレリアXTの魅力です。
静音まんぞくコースやSDD+HDDだけではなく、メインとなるCPUにCorei7-9700Fを搭載したり、グラフィック性能ではGTX1660SUPERを採用することで、より上位モデルに近い性能を実現しているのです。
ガレリアXTの外観
ガレリアでは定番の外観です。
通常モデルより一回り大きい
ここでは私が所有しているゲームPCではないドスパラのタワー型パソコン「モナーク」シリーズと比較してみました。
同じドスパラのタワー型ですが、ガレリアは一回り大きく前面の下部がメッシュになって通気性の良さもわかります。
背面もガレリアXTはブラック仕上げ。ファンも違いますね。
ケースが大きいと場所を取りますが、パソコン内部の空気を効率よく流すことができたり、拡張性を高めグラフィック関係の増強やドライブの容量アップ作業が簡単にできます。
メンテナンスもしやすいように、カバーを止めているネジはツマミが付いて手で回せるタイプです。
大きさだけではなく、ゴム足も大型タイプで安定感抜群です。
カーペット上に置くときなど、本体が沈んで傾くことがありません。
入出力端子
USBポートは全面にも2ポートありますし、背面には6つあるので全部で8つのUSBポートが用意されています。
ディスプレイ出力もVGA、DVI、HDMIがありますが、通常はこのポートではなく下部にあるGTX1660のポートを使います。
カスタマイズ次第で4画面同時出力可能!
ご覧の通りGTX1660SUPERには3つのディスプレイ出力ポート(DVI・HDMI・DisplayPort)があります。
このままでも全部のポートを同時に使用すれば3画面同時出力が可能ですが、標準搭載CPU9700Fを9700か9700Kにカスタマイズすると本体のディスプレイ出力も使って4画面表示ができるんです。
4画面を使うマルチディスプレイはゲーム以外の作業で効率が大幅にアップしますね!
ガレリアXTの内部
ケースの大きさを生かした拡張性はもちろんのこと、ドライブ増設などをしやすい工夫があります。
余裕のある大きさ
ドライブを増やしたい、グラフィックボードを大型のものに変えたい、そんなときもこの大きさがあれば心配いりません。
ハードディスクはスライド式のマウントなので取り付け・取り外しが簡単です。
静音パックまんぞくコース
大型のヒートシンクにファンが装着されています。
反対側から見たところ。
さらにケースの天井部分と背面にもファンが付いているので冷却効果は抜群です!
GeForce GTX 1660 SUPER
コンパクトですがパワーは十分なGeForce GTX 1660 SUPER。
より高価なグラフィックボードに変更したり2枚挿しも可能です。
メモリも後で増設可能
メモリは全部で4枚挿せます。
標準では2枚使うので、後から購入して追加するのも簡単です。
ベンチマーク性能
ドスパラ公式サイトでも公表されていますが、実際にゲームのベンチマークソフト「ファイナルファンタジーベンチマーク」の14と15を使って計測しました。
負荷の高い「高品質設定」でのテストですが動きは非常になめらかです。
淡い色も濃い色も鮮やかな発色。
FF(ファイナルファンタジー)15ベンチマークの高品質設定では「快適」のランクでした。
さらに好結果を示す「とても快適」を目指すには、GTX1660SUPERでは物足りないのが正直なところです。
「快適」でも問題ありませんが、より極めたい方は購入時にパワーアップするか上位モデルも検討してみてください。
ちなみにFFベンチマーク15は非常に重いソフトで有名です。以前に使われていたFF14なら「非常に快適」でした!
ガレリアXTを買う理由
- 最新ゲームを充分に楽しめる性能でありながらガレリアの中では価格を抑えたモデル
- 拡張性が高いのでパワーアップだけではなく古いPCのパーツ再利用も有効
これはグラフィック性能に加えて、CPUの能力が高いことも影響しています。
搭載しているインテルCore i7-9700Fは8コア8スレッド。
以下のように同時に8つのCPUが動いていることになります。
ゲームはもちろん、その他の用途でも不満なく使うことができます。
拡張性についてのメリットはアフターパーツでのパワーアップだけではなく、ガレリアXTに買い替えた時に古くなったパソコンのパーツを流用しやすい点にもあります。
以前のパソコンからメモリやハードディスクを移植すればコストを掛けることなく容量アップもできますし無駄がありません。
僕の場合は長年ドスパラのパソコンを使い続けているので、パーツの移植は重要な作業なんです。
お金をかけず高性能を楽しみたい、自分でパワーアップさせていきたい、そんな方にピッタリなのがガレリアXTです。